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採用試験問題研究会 ミニ用語辞典
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キャリアデザインの完璧指導で『就活』に“根性”が!』

 山梨学院大学と言えばまず箱根駅伝を連想する人が多い。優勝歴もあり、強いチームというイメージは定着している。今では野球、アイススケート、レスリング、ラグビー、水泳、陸上など多くの競技で活躍が目立つところから“スポーツのYGU”といわれるまでになっている。

甲府盆地のど真ん中に位置している酒折にこぢんまりとしてはいるが瀟洒で明るいキャンパスが広がる。大きな空間を取り込んだ中央広場に立つと、構内ラジオ局のサテライトスタジオから音楽や会話が風に乗って流れ、学生たちを温かく包み込んでくれるような雰囲気に抱かれる。学生たちは礼儀正しく、とがった感じがまったくない。よく笑い、勢いがある。

このYGUは近年就職・キャリアセンターが推進力となって大きな取り組みを始めている。1年生からの「人間開発」に力を入れているのだ。それはとりもなおさず就職活動と実績に役立っている。そうした取り組みに積極的に関わっていく面々が就職・キャリアセンターのスタッフである。その中心者である土橋久忠課長に具体的な事例をうかがってみた。(記者:森田基之)

 記者 これから就職をめざす学生にまず訴えていることは何でしょうか。

土橋 そもそも本学に入学してくる時点において、将来何になろうと目標を描いてくる学生はまれだということです。大半の人はまだ自分の能力もわかっていませんし、何に興味があるのかさえわかっていないのです。

記者 そこで自己分析をさせるということでしょうか。

土橋 はい、そうなんですが、自己分析をしやすくしてあげる工夫はこちらの仕事と考えます。つまりしっかりしたキャリアカウンセリングをしてあげるわけです。それも3年次生になってからではいかにも遅すぎます。そこで本学としては1年生から始めます。

記者 1年生では何のために仕事をするのかという根本的問題にも回答できなくありません?

土橋 おっしゃるとおりです。まず学生たちにはたくさんの仕事に「興味」を持ってもらい、自分の「能力」も高めさせると同時に、仕事の「価値観」を見いだしてもらうというこの3つの努力をわれわれから支援していきます。最初は仕事をするのは何のためかという根本的な問題からスタートするわけですから、『自分“採”発見』と称するコースを用意しておきます。心理学で言う「ジョハリの窓」を使ったり「ラベルワーキング手法」を使って自分の棚卸しをさせます。

記者 時間をかけますね。

土橋 ええ、「ラベルワーキング手法」ですと、「小さい頃の夢はなんですか」「今までに感動した体験はありますか」「もしも1億円がクジで当たったらそのお金をどう使いますか」などといった質問が9つあって、それを90分間で回答するというものです。1日かけてもほんの何人かの学生にしか対応できませんが、それでも“1人の人を大切に”という理念に沿っているので続けています。

記者 ラベルワーク手法ですと、その人が持っている「興味」「能力」「価値観」の棚卸しができるそうですね。“自分”がわかってきたら今度はどんな仕事があるのかを知ることですね。

土橋 そうです。これには力を入れているのです。仕事選択の3要素は「業界・職種・地域」ですが、これも「興味・能力・価値観」に対応させます。

記者 おもしろそうですね。頭の中でイメージした仕事でなく、実際に体験させようと努力されているのですね。

土橋 夏期休暇中には3年生を対象に『就活バスツアー』を行っています。これには2コースありまして、1つは『公務員コース』。警視庁や県庁、消防庁などを訪問します。警視庁などは前例がないようです。そこでは必ずOBが出てきてくれて説明や質問に答えていただいています。もう1つは『民間コース』。学生たちの希望が多い地元企業に限定しますが、山梨放送局や化粧品会社などです。放送局では、たったいまラジオ局の副調整室から仕事を終えて出てきたばかりのOBプロデューサーから声をかけてもらって、その恰好良さに憧れてしまったなんていうことも度々です。
 
記者 夏休み以外の企画もあるのですか。

土橋 あります。これは1年生から参加できるのですが「仕事研究シリーズ」と称する連続イベントを毎年5月からスタートさせます。毎週土曜日に2つの業界からOBを招いて1時間ほど就職に参考になる話をいただきます。様々な業界の話を直接聞けるので人気がありますね。

記者 毎週となると、それこそ企業側との交渉も忙しいことでしょうね。

土橋 確かに簡単ではありませんが、企業の方々との接点となるおもしろい会をつくってあるんです。一種の異業種交流会ですが、これは東京で開いています。そのパーティーには150社からの参加をいただいています。1社から1名様に限らせていただいていますので150名様の参加となります。本学にお越しいただいて講演をしてくださる方々もこうしたご縁によります。また、このパーティーには学生の参加を認めています。交流会でのお手伝いをしながら企業の話も聞かれるということで、これも人気があります。

記者 企業と大学との大切な交流の場に学生を参加させるのは思い切ったお考えですが、しかし、企業側からも好評のようですね。ところで“実体験”ものの企画は以上ですか。

土橋 そうですね、これは実体験という部分もあるにはあるのですが、放送局のOBアナウンサーから「コミュニケーション実技」を3日間教えてもらっています。会話の仕方とか発表の仕方などですが、これはいい勉強になっていますね。

記者 そういえば大学構内にもサテライトスタジオがありますね。土橋さんもレギュラー出演されていると聞いておりますが。

土橋 構内にFM甲府放送局があります。私は毎週金曜日の夕方6時30分から7時までの30分間、『就職情報クロストーク』という番組がありましていろいろな企業さんとのつながりにも役立たせていただいてます。

記者 ところで世は資格時代ばやりで、大学でもいろいろエクステンションを企画しています。この点はいかがですか。

土橋 エクステンションと就職を分離して考えることはないというのが本学の考え方です。資格は学生自身が成長するために必要なきっかけであって、キャリア・アップに役立ちます。ですからあえて分離する必要はないと。

記者 なるほど。そこでキャリア・アップを支援するというわけですね。

土橋 3級からスタートし、上級に進んでもらいたいという大学側の気持ちを「キャリア・アップ制度」という形で表しています。これは2年前に始めたばかりの制度ですが、ステップアップするたびに図書券をあげています。すでに400人もの学生がこの表彰を受けています。どの資格がいいかは企業の人事部の方々のご意見を取り入れて決めています。

記者 スポーツ選手のことでうかがいたいのですが、学業成績は大目にみてもらえるのですか。

土橋 運動部員だからと言って甘くしてはいけないという校風です。ですから単位を落とさないよう厳しく指導されています。運動部員は合宿先にいることが多いものですから、就職指導は合宿先に出向きます。私どもはそれを『出前クラブ・ガイダンス』と呼んでいます。実業団から優秀と折り紙をつけられた選手は就職の心配はありませんが、そうならない多数の運動部員には就職の世話が必要になってきます。それをするのは私どものスタッフしかありません。その甲斐あって運動部員たちの就職内定率は全国一なのです。

記者 全国一ですか。何かに発表されるのですか。

土橋 はい、スポーツ専門誌である『月刊陸上』とか『月刊ラグビー』などに毎年大学別の就職先一覧が書かれます。ほとんどの選手たちが「未定」となっている中で、本学の運動部員の多くは就職先社名が発表されています。
 
 土橋課長は記者を退屈させないようにみずから笑って見せたり、くつろいだポーズを取りながら、こちらの緊張をやわらげつつ最後まで長いインタビューにつき合ってくださった。書ききれなかったが、学生たちが就職活動するうえで資金援助もしているとうかがった。「就職活動貸付金制度」というのだそうである。

また、土橋さんみずから商工会議所の評議員になって地元企業との交流や信頼を集めてもいる。「長の一念」はスタッフにも伝わり、異体同心の姿は写真にも顕れている。じつは記者がスタッフ一同の写真を撮ったとき、メンバーの数名が居合わせていなかった。記者は気にしていなかったのだが、土橋さんは一人もかけてはいけないと、わざわざ撮り直して後日送ってくださった。掲載した写真がそれである。私は“同心”が形になった写真だとおもっている。
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