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採用試験問題研究会 ミニ用語辞典
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 1872(明治5)年に開学した立正大学(高村弘毅学長=写真)は10万余の卒業生を世に送り出してきているが、その源流は日蓮宗宗教院の僧侶教育機関であった。「いかに人間性豊かな人材を育てるか」を課題に「立正の手作り教育」の心意気は昔も今も変わりない。4年前に始めたキャリア教育は従来の高い精神性教育に加えて、実社会で即役立つ教育を行ってきた。その第1期生が今春卒業するというのだ。記者のインタビューに答えてもらうのはキャリアサポートセンターの藤谷豊嗣センター長(写真)である。(記者:森田基之)

記者 企業の人事部間では「立正の学生は倫理観があって大変良い」と評判ですよ。よく面接の場でやけに緊張してこわばっている学生がいますが、こわばっていることがイコールまじめなんじゃない。人事担当者はその人物の内面を透視しようとしますけど、倫理観の強い人物は採用の必須条件なんだって言ってます。

藤谷 ありがたいことです。確かにうちの学生からは、企業犯罪者が出てませんねえ。これも一つの倫理観を忘れない教育の成果だろうと思います。また、スポーツ面でも近年活躍の場を広げてきていますから、力強く明るいイメージに染まってきてるってよく言われます。企業の方が振り向いてくださる大学に変身をしてきているなって密かに感じてます。

記者 ところで今年に入ってからライブドアの証券取引法違反事件が明るみに出て、学生企業家だった堀江貴文元社長らの倫理観や法令順守感覚が改めて問われています。いちじは「世の中、お金がすべて」で、金で人の心まで買えるなどと背筋の寒くなるような論理が「ヒルズ族」という言葉まで生んでまかり通りましたね。この論理は東大に在学した人物の言句でもあったのです。この事件を契機に、資格さえ取ればあとはうまく世渡りしていくだけという若者が減るだろうとも言われるし、世の学校側も急に法令順守(コンプライアンス)教育を徹底し出したり“もうけに専念している企業に就職するよりも経営理念やビジョンに注目しなさい”と指導したりで、まさに一夜にして変わる変貌ぶりと言うじゃありませんか。

藤谷 あっはっはっは、そうですか、変わり身が速いんですねえ。うちでは学生の倫理観はある程度しっかりしていた。加えてスポーツにも力を入れてきた。そこで、4年前になるんですが、こらからはもっともっと社会に役立つ力を身につけさせようと考えてきたことを実行に移したんです。当時は資格教育に目が向けられていましたから、何も大学が資格の学校みたいにならなくたっていいじゃないかなんていう意見も出たようですが、当時のセンター長はじめスタッフが頑張った。「マナーをはじめ社会人として働くことの意義や企業人としてわきまえておくべきルールを身につけさせてやりたいんです!」と。その念願がかなった。教授陣も賛同してくれた。ここに新しい立正大学が始まるんだという意気込みだった。

記者 そのころ大学生の学力低下も叫ばれ出していましたね、それについてもキャリア教育で支援したとか聞きましたが。

藤谷 「分数ができない大学生」(西村和雄著)が世に出たのが平成11年6月ですが、それ以前から本学では中学レベルの基礎数学は必要であってちゃんと勉強させなければいけないものと考えていました。数学は創造の母、論理思考の母ですからね。今ではSPI3テストやYESプログラムが代表格ですがどんな採用試験でも数学は必須科目になっていますが、本学が数学に着目したのは何も就職筆記試験対策のためだけではなかったということです。数学を逃げてきた学生たちが多い中で、その嫌いな数学にどう立ち向かわせるかを考えていました。

記者 漢字なども教えるのですか。

藤谷 いやいや、それはキャリア教育ではありません。確かに漢字は書けなくなっていますから、補習授業という場では教えています。キャリア教育はスキルアップをめざすものですから“文章表現力”を大事な課題と捉えています。1年生では「簡単なレポートの書き方」、2年生では「字数制限つき文章の書き方」、3年生では「手紙文の書き方」、4年生では「論文の書き方」という具合に文章表現力を学年別にステップアップさせていくというやり方で教えます。

記者 キャリア教育は1年から4年までの間に1度だけ受講すればいいというものではなく、毎年内容が変わっていって、だんだんレベルが上がっていくという講座なんですね。

藤谷 そうです。1年生での大きなテーマは「自分さがし」とか「仕事と社会貢献」という内容です。

記者 受講者は単位になるんですか。

藤谷 はい、半期制、つまり12コマ出席して2単位になります。4年間かけて8単位になりますから学生には好評です。

記者 何人くらいが受講しているんですか。

藤谷 ざっと350人です。就職志望学生は2,200人くらいのうちですから、まだまだですが。

記者 えーっ、すごい受講者数ですね。人気講座に数えられるではありませんか。

藤谷 いやいや、もっともっとたくさんの学生に受けてもらいたいんですが、増えればそれだけ先生の数も必要になってくるでしょうし、学部の他の教育もまんべんなく行わなければなりませんから、いっぺんに増やすことはできません。そうした中でも、基礎学習に次いで応用学習の時間(2単位)も作ったらどうだろうとかいう意見も関係者間からちらほら聞かれるようになってきているんです。つまりキャリア教育講座の感触がとてもいいということですね。

記者 たった1人の青年経営者の不祥事がその企業のみならず日本中のすべての企業に悪影響を及ぼし、ひいては日本社会全体にまで激震を与えるということが現実にあったばかりです。このことを思えば、1人1人の学生に対して丁寧にサポート教育を始めたということはすごいことではありませんか。一日もはやく高校生や保護者たちに広く知られるようになって欲しいですね。きっと人気大学になりますね。また、企業からは「役立つ大学」とますます熱い期待が寄せられるようになるでしょうね。


【記者後感】

 教育ほどすばらしいものはない。手塩にかければ、かけただけの人間が誕生するからだ。立正大学では教育のための教育から社会に役立つ人材教育に光を当てた。それもキャリアサポートセンターという大学の一角からの強い光線である。その光を浴びた学生は4年間のうちにすくすくと成長し、立派な社会人の卵に育った。社会常識を備え、企業人意識も強く、基礎学力も専門基礎知識も申し分なしの人材である。企業に入ってからすばらしい力を発揮することだろう。


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